「笑いのコツみたいなものを心得てたので、ご飯を食べるのに苦労しないだろうと…」
昇也は1982年生まれで千葉県野田市出身。春風亭という同じ亭号の一之輔と同郷である。
「血はつながってませんが、遠縁の親戚です」
落語家同士が縁戚関係というのは珍しい。最初から落語家志望だったのか。
「最初は漫才をやりたくて、高校卒業後、東京アナウンス学院にお笑いタレント科があるのを知って、ここに入れば漫才師になれるかもと入学しました。在学中に相方を見つけて、2001年にメロンソーダというコンビを結成したんです。僕はツッコミで、6年間漫才ライブなどで活動してましたが、だんだん2人のやりたい方向性が違ってきて、10年後の姿が見えなかった。それで解散しました」
すぐ落語家に転身したのか。
「いいえ。いろいろ考えて、決心するまでに1年かかりました。落語家になるために、どの師匠に入門するのがいいか、自分なりにいくつか条件を出して、すべての条件にかなったのが師匠でした」
入門志願した際、昇太はどんな印象を受けたのか。