園子温監督が性加害報道の出版社を提訴「テクニカルに勝ちを取りにいく」という見方
この春、週刊誌などで“性加害問題”を報じられた園子温監督(60)が、その週刊誌の発行元などに対し、「報道された内容は事実と異なる点が多々ある」として損害賠償と謝罪広告などを求める訴訟を起こした。
現状ではイメージが悪いということで、映画のプロデューサーも製作に二の足を踏んでしまう部分があり、また、収録済みの連続ドラマもあって、「何とか仕事が前進する格好にならないか」と考える向きもある。
そもそも園監督は、日本では数少ない固定ファンがついている存在だ。「園作品だから見に行く」という人が大勢いるということは、監督だけでも動員力があるということ。今後とも作品製作を続けて欲しいという需要はあるし、園作品にかかわって仕事をしている人もたくさんいる。
今回の訴えは、もちろん園監督が記事の内容に怒っているということが前提だろう。「事実と異なる点」については裁判の中で明らかにするということだが、おそらく、監督という立場を“利用”して女優を誘ったということはあっても、相手にも「映画に出られるのなら」といった“合意”があったと主張したいのではないか。以前から園監督については、あくまで業界の噂としてだが、「お気に入りの女優が必ず出演している」という話が流れていた。園監督にしてみれば、嫌なら断ればいいし、無理強いはしていないとしたいはずだ。