「マイファミリー」も…考察系ドラマで“犯人は内部の人間か身内の流れ”の是非【ネタバレあり】
考察系のドラマはここ数年乱立しているが、こうした“工夫”により、「マイファミリーは新鮮に感じる」という声が多かった。これまでの考察系ドラマと差別化を図ることに成功したと見るべきだろう。
「脚本の良さは大前提ですが、いかにミスリードをし、真犯人以外の出演者に怪しい動きをさせるかという視聴者の考察欲を煽れるかによって作品の盛り上がり方が決まってきます。その点で『マイファミリー』はうまかった。ただ、やはり広げすぎた伏線を回収するのが難しいところが考察系ドラマの課題です。大体真犯人が警察や内部の中にいるというのがお決まりになっていますが、今回のそのパターンになりました」(あるドラマ脚本家)
現在放送中のドラマ「インビジブル」(TBS系)も、ずっと追っていた真犯人が実は警察内部の身近な人間だったことが明かされ、今年1月期に放送された日曜劇場「DCU」(TBS系)も、犯人は主人公が信頼していた上司だった。考察系ドラマの犯人は圧倒的に内部、身内の人間であることが多い。
■キャスティングからすでにミスリードが始まっている?