ジェンダーギャップ指数120位を体現する日本の「女子アナ」の不条理
小説「全力でアナウンサーしています。」で本当に伝えたかったのは“日本社会の歪さ”を「女子アナ」を通して描くことであった。日本は健全・安全・清潔・豊かな文化・食事もおいしい国だ。しかし、ジェンダーギャップ指数(2021年)が世界156カ国中120位の日本で、それを体現するのが、「女子アナ」という世界だと感じている。
「容姿が採用基準」「30歳限界説」「プライバシーのなさ」といったそれらと闘う、日本の女性、女性アナウンサーたちの心の叫びのようなものが、私には聞こえてくる。(つづく)