中尾ミエはなぜ高齢者にウケている? 表紙を飾った“終活ムック”は45万部の大ヒット
出版不況が叫ばれてすでに久しいが、アプリや海外展開などで活況の漫画のほか、今好調なのがシニア市場だという。
精神科医・和田秀樹氏の「80歳の壁」(幻冬舎)が発売2週間で10万部を突破するほか、ムック本「60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと」(宝島社)は45万部を越えているとのこと。これに続けとばかりに、各社がシニア向けに力を入れている状況だという。
「特に70~80代を対象にした出版物は視力低下などの影響から、これまでセールスが難しいとされてきました。ところが、今どきは健康な人が多く、読書習慣のある人の層も厚い。健康や介護、相続のほか子どもや人間関係など、終末期ならではの悩みを持っている人が少なくない。こうしたニーズにうまくハマったのだと思います」(大手出版社編集者)
ベストセラーとなった「60歳をすぎたら~」の表紙を飾っているのが歌手で女優の中尾ミエ(76)だが、中尾は今“高齢者のアイコン”として再び注目が集まっているという。
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