著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

7月期は杏が20代の朝ドラヒロイン経験者を木っ端みじん 勝因は東出昌大とジャニーズか

公開日: 更新日:

永野芽郁の独り勝ちとみられていたが…

 永野に続く橋本、有村らのドラマは危険水域に片足を突っ込んだまま回復の気配を見せない。

 杏の独り勝ちの理由について、複数のドラマ制作者たちに話を聞くと、真っ先に挙がってきたのは脚本の出来だった。新川帆立氏の小説「競争の番人」がコンパクトにまとめられているので、視聴者に非常にわかりやすいつくりになっているから……と現場のスタッフたちは口を揃える。

 ちなみに同ドラマの脚本を担当するのは「半沢直樹」「下町ロケット」(共にTBS系)で“脚本界の是枝裕和”といわれるようになった丑尾健太郎氏。とにかく“見せ上手”な本を書く人物なのだ。

 現場関係者の中には、公正取引委員会の内情にスポットライトを当てた“英断”を評価する声も実は少なくない。

■元SMAPをめぐり公取委がジャニーズを注意

 公取委といえば、2019年7月に元SMAP3人のテレビ出演に圧力をかけたという疑いでジャニーズ事務所が「注意」された。以来、民放各局の間で公取委という名称の扱いはタブー視されている。

 腫れ物に触るように公取委という存在を扱ってきた民放各局が、騒動から3年が経過してドラマの題材として扱ったことが視聴者を刺激しているのではないかと、関係者は裏読みしてみせる。

 もっとも、古参の芸能プロダクション関係者は、「杏の女優としての生き方そのものが、ドラマを支える女性たちの共感を得ているからなのでは……」とみる。視聴者はドラマのストーリーを見る前から、杏という女性を特別視しているというわけだ。

 20年1月に東出昌大(34)の不倫騒動が発覚して以来、杏は3人の幼子を抱えながら、決して弱音を吐かず常に前向きに生きている。正式に離婚を発表した後も子育ても女優業も手を抜かず、最近は子供と移住するためにフランス語の勉強もしているという。多くの女性が杏に勇気をもらっているということだろう。

 杏は「子供たちは伸び伸びと自由に生きてもらいたい」と、子育ての状況を見ながら仕事を続けていく方針だ。それができるうらやましい現状があるにせよ、人気女優でありながら波瀾万丈の生き方に共感し、応援している女性たちが少なくないのもうなずける。

 7月期のドラマは今後佳境に入っていくわけだが、このまま「競争の──」が駆け抜けるのか、それとも違う展開になっていくのか。後半戦が楽しみだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  1. 6

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  4. 9

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  5. 10

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…