大河「鎌倉殿の13人」浮上のカギは小栗旬の変貌にあり どこまで“ダークサイド”に落ちる?
前半の主役は、石坂浩二(81)が演じた頼朝。頼朝の死後は、岩下志麻(81)が演じた北条政子にバトンタッチする。
「『草燃える』では壇ノ浦の戦いで平家が滅亡した中盤以降、数字が落ち込む“中だるみ”があったんですが、頼朝の死後は次第に盛り返していた。『鎌倉殿の13人』では主役の北条義時を『草燃える』で演じたのが、松平健さん。好青年だった義時が、権力闘争を通じて容赦ない冷徹な権力者に変わっていくさまを好演していました」
小栗と松平ではイメージが違いすぎるのはさておき、初回27.9%でスタートした「草燃える」は途中、20%を割る回もあったが、最終回は28.6%まで戻している。
当時と今ではテレビを取り巻く環境が激変、視聴率も単純比較はできないとはいえ、「鎌倉殿の13人」にとっては“悪くない話”だろう。
「小栗さんの義時も今はまだ鎌倉幕府の行く末を憂う“いい人”に見えますけど、どこまで“ダークサイド”に落ちていくのか。三谷さんがその変貌ぶりをどう描くのか。楽しみにしているファンも多い。“シットコム”の名手、三谷さんがシリアス一辺倒の話を書くとも思えません。松平さんとはまた違う“ヒール”を小栗さんがどう演じてくれるのか、期待は高まりますね」(テレビ誌ライター)
全47話予定の「鎌倉殿の13人」は7日で第30話を迎える。義時が変貌していくとすれば、そろそろ。クライマックスは、まさにこれからだ。