うそかまことか…島田洋七の80年代漫才ブーム時の仰天エピソード2選
にわかには信じられない話でしたが、後年、吉本の方に伺ったところ「あの当時フリー状態であれだけ仕事をしてたら、それぐらいはあったん違うかな」とみなさん一様におっしゃっていました。後日談で「そんな大金手にしたことないから、家建てたり、兄貴の漁船を新造したりして全部使こたら、翌年税金が5億円ぐらいきて、経験がないからそないぎょうさん税金が来んのん知らんがな。払うのに何年もかかったがな!」とちゃんとオチまでついていました。
もうひとつはビートたけしさんと「ポルシェを買おう」と2000万円をビニール袋に入れてTシャツとジーパンでショップへ出かけ「おまえ、どれにすんねん」と車種を決めて「これちょうだい」「お支払いは?」と聞かれた時に袋から帯封の100万を出して「100万、200万、300万……」と積み上げていったら「店員があ然としとったな、そんな支払いする客おらんやろ。成金のアホやで、けど気持ち良かったな」。キャッシュレスが主流の現代では考えられないことですが、芸人としては夢のあるお話でした。たけしさんは自分がポルシェに乗っているところを見たかったそうで、「俺が運転したんじゃ、俺が見えねえじゃねえか!」とボヤいておられたとか……。
次回はこのたけしさんの気遣いにホロッとされた洋七さんのお話を……。