著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「24時間テレビ」叩かれても続ける原動力は? ほぼほぼ24時間お付き合いして考えた

公開日: 更新日:

SPドラマ「無言館」は久々に重厚だった

 特筆すべきはスペシャルドラマ「無言館」。遡れば、昨年が平野紫燿、その前が相葉雅紀中島健人……と歴代、ジャニーズが主役を張るのが恒例だったが、今年は戦没画学生の作品を集めた慰霊美術館「無言館」の完成までを描き、主人公の窪島誠一郎を浅野忠信、窪島の良き相棒、洋画家・野見山暁治を寺尾聰が演じた。

 共演は大地康雄、笹野高史、でんでん、由紀さおり、根岸季衣、檀ふみというベテラン俳優が待ち受けており、重厚感のある大人のドラマになっていた。昨今、こうした腕のあるベテランが活躍するドラマがほとんどないので、深みのある演技が染みた。

 脚本・監督を務めたのは劇団ひとり。昨年の「浅草キッド」(Netflix)もそうだが、ひとりの才能には舌を巻く。同じお笑い芸人の脚本家といえばバカリズムもいるが、彼は奇才という言葉がぴったりで、好き嫌いも分かれる。が、ひとりはいい意味でベタ、奇をてらわず、オーソドックスな展開が見ていてとても心地よい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小室佳代さんは眞子さんを「配偶者」と呼び、秋篠宮さまは圭さんを「夫の方」と呼ばれ…自伝本が深めたミゾ

  2. 2

    松坂桃李「御上先生」は連ドラの“勝ちパターン”を外してしまった? 1ケタ陥落で疑われる《失速と中だるみ》

  3. 3

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 4

    “選挙のプロ”立花孝志まさかの凡ミス赤っ恥…第一声「神戸→船橋」急きょ変更のお粗末

  5. 5

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  1. 6

    小室圭さん母・佳代さん まさかの「自伝本」出版に宮内庁が困惑…“魂の訴え”で秋篠宮家にまた逆風か

  2. 7

    三田寛子はアイドルから“梨園の妻の鑑”に華麗なる転身も…夫の不倫癖で扇千景さんの境地になれない

  3. 8

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 異例の「マイナー相手に実戦登板」で見えた首脳陣の痛恨トラウマ

  5. 10

    なぜオリ山岡泰輔だけが名前を晒されたのか…SNSでは「不公平」「一律公表すべき」の声