プロレスラー井上京子さん お酒はブル中野さんに教えられ焼酎のボトルを毎晩7、8本!
武蔵小山の店「あかゆ」は20年数年経営
新団体を立ち上げた時期に自分の店「あかゆ」を持ちました。元々実家が割烹居酒屋を開いていて、赤湯温泉(山形県)の近くだったので、「いつか、あかゆという名のお店をやりたいな」とは思っていたんです。
当時、現役レスラーで店を持ったのは私だけで、すごくバッシングされました。飲み屋の方からは「プロレスラーが飲み屋やるって、なめてる」と、プロレス業界からは「レスラーが何やってんだ」と。
女子プロ低迷期だし新団体も大変で、私としては団体の若い子(選手)をアルバイトで働いてもらって給料を払い、食べさせていきたかったんです。ありがたいことに、ファンの方が連日通ってくださいましたよ。
1度店舗は替わりましたが、同じ武蔵小山で二十数年続けています。お客さんをお見送りする時に「今日は本当に楽しかった!」と言ってもらえると最高にうれしくて!
■「まだ引退するな」とジャーガー横田
引退後にお店をやられるレスラーは多いですが、私は逆にレスラーを引退したらお店は辞めちゃうかなと思います。今、同じ団体でご一緒させていただいているジャガー横田さん(61)からは「私の年まで引退しちゃダメ!」と言われてますが、いやいや私は無理ですよと。
でも、先月、私が顔のペイントで長年使用していたポスカさんのペンが生産中止になって困ったので、後輩が「選手生命の危機!」と気軽にツイートしたんです。そしたら「うちの地元には売っています」などの返信がすごくきて、いろんな方からペンが事務所に送られ、感動しましたよ。60歳までもつかも。みなさんの誠意をムダにはできないので、ペンを使い切るまでは引退できないのか(笑)。
(聞き手=松野大介)
▽井上京子(いのうえ・きょうこ)1969年4月、山形県生まれ。88年プロレスラーデビュー。97年ネオ・レディース旗揚げ。現在はワールド女子プロレス・ディアナ所属。10月16日 東京・後楽園ホールで11時30分試合開始。詳細はディアナHPで。