「相棒」の杉下右京さんもビックリ! テレ朝「ドラマ9時作戦」が大成功したワケ
視聴率2冠が見えてきた
「テレ朝は年間世帯視聴率の3冠が宿願ですが、去年は日本テレビに対して、プライム帯(午後7~11時)は首位でしたが、全日(午前6時~翌午前0時)は届かず、ゴールデン帯(午後7~10時)は同率タイ。つまり、1勝1敗1分けでした。今年こそ3冠、悪くてもゴールデンとプライムの単独トップの2冠を狙っています。ドラマ9時作戦はそのための編成ですが、2冠が見えてきましたね」(通信社メディア担当)
ただ、最近は視聴率が高いだけではヒットとはいえない。ネットの再生数も人気の目安となっていて、TVerの再生回数の週間ランキングでは、「silent」(フジテレビ系)、「アトムの童」(TBS系)、「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジ系)が上位で、「相棒」は8位、「ザ・トラベルナース」14位、「科捜研の女」15位と真ん中あたりだ。
「再生数の多いドラマは20、30代がデバイスで、テレ朝系3本は中高年がテレビでリアルタイムで見ているということなんでしょう。『相棒』『科捜研』が20年以上も人気を維持しているのは、シーズンごとに話題を上手に仕掛けるからです」(構成作家)
今シーズンの「相棒」では、上に弱く保身にきゅうきゅうだった内村刑事部長がゴリゴリの正義漢にキャラ変した。「相手が誰であれ、正義を遂行するのに躊躇などいらん」と首相官邸にも盾突く。はやくも警視副総監から疎んじられているようだから、特命係に左遷されて右京さんの相棒に……なんてどんでん返しを期待したいなあ。
(コラムニスト・海原かみな)