銚子電鉄・カメ止め“仕掛け人”が「親子の再生」テーマに映画 石田純一&いしだ壱成なぜ起用?
なぜ今いしだ親子を起用し、「親子の再生」を描くのか? 監督の寺井氏に話を聞いた。
■窮地も痛みもお金に替えるいしだの前向きな姿勢
「壱成さんの窮地になっても、どんな仕事も受けて痛みもお金に替えていこうという前向きな姿勢が、窮地から黒字に転換する過程でやれることを全てやってきた銚子電鉄さんと融和性があると感じていました。そこでオファーしたところ、まず壱成さんが即答で快諾していただき、その後、壱成さんを通じて純一さんからもOKをいただきました」
石田純一といえば、一世を風靡したトレンディー俳優で、息子の壱成も「ひとつ屋根の下」「聖者の行進」などのヒット作に出演していた過去を持つ。そんな2人が、寺井氏の「奇麗事を描きたくない」という思いに共感し、真摯に撮影にも向き合ってくれたという。
「石田純一さんがケンちゃん役の壱成さんに宛てた手紙を読むシーンが劇中にあるのですが、当初は製作スタッフさんが撮影用の手紙を書く予定でした。しかし純一さんが『ここは生き別れた息子に思いを伝える大切なシーンなので、たとえ手紙が映像に映らなくても私が書きます』と実際に手紙を書いてくださったんです」