いつも穏やかな池乃めだかさんが顔をしかめて「反則や!」とボヤいたワケ
この時、石田靖君だったと記憶していますが「間違うたんは本多先生が悪いけど、印刷する時に気づくでしょ? 間違うてんのん。ずっと印刷してんねんから、そこで変えてくれなあかんのんちゃいます?」「それはそうやな。けど、芸名変えたんかと思うんちゃうか?」「誰がいまさら名前変えますのん!」「それもそうやな」と話があらぬ方向で盛り上がったこともありました。
吉本新喜劇は芸名をそのまま役名として演じるところが、他の喜劇と一番違うところだと思いますが、めだかさんだけはいつの頃からかわかりませんが「池乃めだか」を役名として「池乃一郎」という名前に変えていました。書き始めた頃はそんなことも知らず、「池乃めだか」のまま使って「どこの親がめだかいう名前つけんねんな?」と注意を受けていました。
私は吉本新喜劇を60本しか書いていないので、それほど頻繁にお目にかかっていたわけではありませんが、いつも穏やかで声を荒らげるような姿は一度も見たことがありません。そんな、めだかさんが「あれはないわ~! 反則や!」と顔をしかめて文句を言われたことがありました。