いつも穏やかな池乃めだかさんが顔をしかめて「反則や!」とボヤいたワケ
この夏、80歳を迎えられる吉本新喜劇の“小さな巨人”池乃めだかさん。一度だけ楽屋で「めだか師匠」と呼んだ時に「やめてや~若い時から知ってんのに、お尻こそぼうなるがな」と笑いながら拒否されて以降、ずっと「めだかさん」と呼ばせていただいています。
舞台に登場されて子供に間違われて「僕どうしたの? お父さんとお母さんは?」「お父さんもお母さんもいないの、僕は木の股の間に生まれたのそれからオオカミに育てられて……なんでやねん! 大人や大人や! れっきとした“小”の大人や!」とかいう言い回しをいくつも台本に書きましたが、稽古で「これは使えるけど、コッチはしんどいから変えるで」と指導いただきながら台本を作りました(笑)。
また「池乃めだか」を「池野めだか」と台本に書いてしまい、穏やかな口調で「これはちょっと寂しいで~本多君~」と言われたことが怒られるよりも心に響きました。大事な名前を間違えてしまい「申し訳ありませんでした!」と平謝りでしたが、「かめへん、かめへん、その代わりこれが最初で最後な!」と言っていただいて救われました。