NHK大河「どうする家康」の評価に変化 新解釈プラスし“歴史ファンタジー”で視聴率好転
■「二次創作」と割り切れば面白い
「時代考証についての批判が最も上がったのは、第4話に登場した信長の妹・お市が実は元康のことが好きだったという設定ですね。この段階でお市が出てきたこと自体にも違和感を抱いた視聴者も多く、瀬名やお市が元康を好きになるという設定は《ラノベのハーレム展開みたい》との声も上がっていました」(芸能ライター)
大河ドラマファンにとっては受け入れ難い展開だったのかもしれないが、近年は日本刀を擬人化し、史実をもとに新たな解釈を展開させた「刀剣乱舞」など、二次創作的な楽しみ方が若者を中心に受け入れられている。
二次創作的な解釈をプラスすることで、若年層を取り込みたいというNHK側の思惑もありそうだ。
「前回の『鎌倉殿の13人』は、大河であまり深堀りされていなかった時代だったし、史実と整合性のある新解釈要素もあって人気でした。一方、徳川家康といえば既に手垢がつきまくっているため、余白の多い史実の部分にしっかり話数を割いて制作していこうと考えているのかもしれません」(同)