元Jr.カウアン氏の実名被害証言が潮目を変えた…ジャニーズ創業者性加害問題は報道機関にとっての試金石
加速するジャニーズ離れ アイドルを目指す少年たちも
ジャニーズは今回の会見などを受け、海外メディアなどほとんどの取材には応じず、共同通信など一部に対してのコメントでは性加害について一切触れていない。説明責任、ガバナンス、コンプライアンス重視とすべて失格との印象を自分たちで世に知らしめているようなものだ。追及、包囲網は着々と狭まり、「身動きがとれなくなっている」との見方も報じられる。
「ジャニーズ離れは、ご用聞きのメディア、ファンのみならず、アイドルを目指す少年たちの間でも広がっています。性加害、それを認めもしない閉鎖的独善体質、SNSすらできない時代遅れの事務所になんて、誰が入りたいと思いますか。キンプリの分裂劇、辞めジャニの流れ、最初から世界を目指す子も増えているし、ジャニーズの決壊、内部崩壊は急ピッチで進んでますよ」
業界に長い放送作家はそう言って、今後の見通しを語った。
「ジャニーズ問題は、メディアにとって、ちゃんと報道機関として機能しているかどうかの試金石になってきた。及び腰の忖度を続けていたら、もう信用されなくなりますから、長い物には巻かれろというジャニーズとの関係を見直すしかない。となると、そんな事務所のタレントをこぞって出演させているテレビはどうなのかとの目が世間から向けられ、番組が減っていく。結果的に忖度の必要もなくなり、ジャニーズと付き合っていること自体、メディアには不利益になるし、それはタレントにとっても同じです」
日本は「報道の自由度ランキング」で2022年、180カ国中71位であった。ジャニーズ問題で少しは失地回復できるかどうか。