なかやまきんに君のタンクトップ姿は800人の生徒の中でも目立っていた
■礼儀正しさでも際立っていた
ここが大切なところで、小器用に“そこそこ面白い”けれど、それ以上のものを感じない子はNSC時代を見る限り、私の経験ではほとんど残っていません。それといまの彼を見てもわかるように、礼儀正しさは数多い生徒の中でも際立っていました。
ご存じのように芸能界は昼でも夜でも初めて会うあいさつは「おはようございます」です。これは「おはようございます。きょうも(一日)よろしくお願いします」のいわば“短縮バージョン”です。
最初のうちは誰もが「おはようございます」とはっきり言い切ります。「しっかり、はっきり言うように、それがこの世界で残っていく第一歩やから気をつけて」と指導はしますが、数カ月たつと「おはようございあ~す」「おはようあ~す」とどんどん短縮していく子が多くなります。
そんな中、きんに君は在学中はもちろん、卒業して仕事場で出会ってもまったく変わらず止まって、姿勢を正して、目線を合わせて「おはようございます!」とあいさつしていました。