UUUM身売りで大株主のヒカキンは? ひろゆきもシバターも「儲からない」と嘆くYouTuberの落日
■人気YouTuber間でも格差が発生?
所属YouTuberの配信による広告収入を主な収益源としているUUUMは、7月14日に発表した23年5月期決算で1.95億円の営業赤字と、投資有価証券の評価損を含む最終赤字が10.53億円と業績が悪化。同社は前期の営業赤字を一過性のものとしているが、そんななか発表されたのがUUUMの“身売り”だった。
インフルエンサーマーケティング市場進出を目論む広告配信大手のフリークアウト・ホールディングスが、UUUMへの株式公開買い付け(TOB)の開始を発表。同社はUUUMとの資本業務提携を締結し、連結子会社化を目指している。
「UUUM創業者で筆頭株主の鎌田和樹氏、第2位株主の梅田裕真氏と公開買付応募契約を締結し、フリークアウトは両者の全株式取得で合意しています。気になるのが、登録者数1160万人のトップYouTuberで、UUUM共同創業者のヒカキンの存在です。フリークアウトはUUUMの上場を維持する方針のため、所有割合65%を上限に買い付ける予定ですが、鎌田氏と梅田氏の持ち株を合わせても40%弱ほど。一般的に連結子会社化には議決権株式の50%以上を保有する必要があります。UUUM株を2%ほどを所有しているヒカキンがTOBに応じるのかも注目されています」(ITジャーナリスト)