初めて見た時から気になる存在だった「ニッポンの社長」 独特なネタ作りと肩の力が抜けた魅力
コンビとして大阪の漫才劇場で初めて見た時に、まずそのコンビ名が気に入りました。
「スケールのでかいええ名前や!」と伝えたつもりでしたが、そのことを伝えると「言っていただいたような。いただいてないような……?」という答えだったので、きっと私の心の中で叫んだことだと思います。なんと記憶があいまいなものかを痛感しています。
芸風は、いわゆるセオリーにとらわれない自分たちの世界「ニッポンの社長ワールド」を持っていましたから、初めて見た時から“気になる存在”で、お客さんにうまく伝われば、伝える術をつかんでいけば、必ず頭角を現してくると思っていました。
■「好きなことしいや」を実践
辻くんに「ネタ作りはどうしているのか?」聞くと、「自分が思いついた時にプッと笑ってしまうことをやろうと心がけています。相方とももめることはなく、思いついた話を一緒に膨らませていきます」ということで、ネタの内容で激論を交わすコンビもいる中、本当にやりたいことをやっている2人。文字通り「好きなことしいや」を実践してくれています。