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高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

松岡茉優は主役もサブキャラもOK、インタビュー取材後はスタッフ全員と両手で握手

公開日: 更新日:

 松岡茉優は「思い」を大切にして、それを言葉や行動で示す女優だ。

 主演級で活躍するようになる少し前から彼女に何度かインタビューしたが(本稿に引用した彼女の言葉はすべて筆者が取材を担当)、当時は取材の最後に必ずインタビュアーなど取材スタッフ全員と両手で握手するというのが、彼女流の感謝の示し方だった。

 彼女がインタビューで語る言葉も、ドラマ映画でのセリフも、ピアノで和音を奏でるように、言葉の上に一番伝えたい気持ちが乗っているので心に響く。

 松岡茉優は、演技をするにあたって「自分はこうありたい」とこだわる気持ちがほかの俳優より比較的薄いかも、と話してくれたことがある。彼女は「“私は船を漕ぎますから、どんな波に乗るか、どこを目指すかは、よろしくお願いします”っていう感じです」(「月刊Audition」13年4月号)と表現した。

 その思いを持って素直に演じているから、彼女が演じる主人公もサブキャラも、本当にどこかに生きていて、いつか街で会えるような、そんな気持ちにさせる。

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