ビートたけし原作「アナログ」ヒットも“いわくつき”監督作「首」は? 渡辺謙のダメ出し報道も

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製作がトラブった末の公開

 2人の関係がギクシャクし出したのは、17年公開の「アウトレイジ 最終章」あたりと言われている。

「それまでカネに無頓着だったたけしが、急にシビアになって、森さんを疑い出したのです。それが、翌年3月の独立に発展する。同時に、たけしの意を受けた軍団が森さんの経営責任を追及しましたが、軍団は森さんの返り討ちに遭って、騒動は収束しました」(元オフィス北野関係者)

 たけしは軍団を連れずに独立。同時に、それまで懇意にしていた関係者とも距離を置くようになった。

「軍団のメンバーだった水道橋博士がれいわ新選組から参院選に出馬(当選後、辞職)したものの、『俺を巻き込むな』と突き放した。今年3月に軍団が40周年を迎えましたが、たけしは我関せずでした。彼なりの考えがあるんでしょうが、面倒見がよかっただけに、その変貌ぶりにガッカリしている人は少なくありません」(前出・元オフィス北野関係者)

 北野監督は今回、戦国時代劇をテーマにした小説「」の映画化に乗り出したが、コロナ渦で延期した末、原作・製作のKADOKAWAとの契約トラブルで、一時は公開が危ぶまれた。

「総製作費15億円が投入されていますから、引くに引けないKADOKAWAはたけしサイドに頭を下げて、ようやく公開にこぎつけました。たけしはこのトラブルで映画界に禍根を残しているだけに、大ヒットを出さないことには面目丸つぶれでしょう」(映画ライター)

 当初、「首」は主演の明智光秀役に俳優の渡辺謙(64)の起用に乗り出したが、スケジュールの都合で断られたとされている。

「首の脚本を読んだ渡辺が過激なシーンばかりが目立つ内容に、『つまらない』とダメ出しして断ったと報じられています」(前出・映画関係者)

「首」は果たして、「アナログ」を超えられるのか。
 
(本多圭/芸能ジャーナリスト)

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