NHK紅白に寺尾聰出場決定 代表曲「ルビーの指環」が世代を超えて愛される理由
ちなみに「ルビー」の作詞・松本隆は「勝ち抜きエレキ合戦」で、ザ・サベージを見て憧れていた。そのメンバーであった寺尾も憧れの対象だった。「それだけに、作詞も気合が入ったそうですよ」とつづけた。
昨今のシティーポップブームもあって、81年リリースのアルバム「Reflections」が国内外でまた人気を集めているというから、実力、人気は時空を超える。
■Z世代は昭和歌謡がブーム
もっとも、こうして音楽に傾倒した背景に、名優と呼ばれた宇野重吉さんの存在も。
「親の七光と言われることへの反発もあったのでしょう。その後俳優の道にも入り、華々しいキャリアを築かれていくのは、やはり血筋と言えるかもしれません」(加藤氏)
寺尾聰の当時の活躍を知る中高年世代も、改めて「へえ」となるエピソードもあるのではないか。「世のZ世代(おおむね97年~2010年生まれ)は昭和歌謡が大ブーム。ユーチューブで親子が揃って昭和歌謡の名曲を聴くケースが増えています。スマホで聴くケミカルな音楽しか知らない若者には『ルビーの指環』のようにアナログな歌詞の深さや意味が響くそうです。CM音楽でも昭和の時代のものが再評価されています」(広告マーケティングアナリスト)
大晦日は世代を超えて盛り上がる機会にもなりそうだ。