「やすし、紳助も切った」吉本興業が松本人志と距離を…“企業DNA”では割り切れない複雑事情

公開日: 更新日:

 切る時はバッサリ切る──。そんな歴史を思い出させるような吉本興業の声明文だった。1月22日、ダウンタウン松本人志(60)が、女性への性的行為の強要疑惑を報じた「週刊文春」の発行元である文藝春秋などに対し、名誉毀損に基づく5億5000万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴していた。

 その3日後、吉本興業は公式サイトで《当社所属タレントらがかかわったとされる会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を被っていたとされる旨の記事に接し、当社としては、真摯に対応すべき問題であると認識しております》などと声明を発表。裁判は松本個人で行い、吉本は原告側に加わらないという。両者の距離は離れ始めたのか。

「岡本昭彦社長や藤原寛副社長はダウンタウンのマネジャーを務めていた。2人ともそのおかげで出世できたと恩に感じている。だから、簡単には松本さんを切れないという論調もあります。しかし、それはあまり関係ないと思いますよ。1989年、度重なる不祥事を起こしていた横山やすしさんに解雇通告をしたのは元マネジャーの木村政雄氏でしたからね。やすしさんをずっと可愛がっていた林正之助社長(当時)も解雇にゴーサインを出した。2011年、テレビで6本のレギュラー番組を持っていた島田紳助さんの黒い交際が週刊誌で取り上げられると、吉本は厳しく追及した。紳助さんは自らの意思で引退しましたけど、熱心な慰留はなかったと聞いています」(芸能記者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都心のマンションで急増する“性感メンズエステ”驚愕の実態「まったく気付かず…」と住民唖然

  2. 2

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  3. 3

    桜井ユキが6年前、松坂桃李と演じた激しい濡れ場…朝ドラ「虎に翼」“涼子様”で人気全国区に

  4. 4

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 5

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  1. 6

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

  2. 7

    阪神「常勝軍団」構築は“オカダの考え”がカギ…試合前に捕手に“講義”、名指し公開説教は日常茶飯事

  3. 8

    夏ドラマ唯一の“ロス”は読売テレビ深夜ドラマのみ?「ブラックペアン2」ですら話題にならない深刻

  4. 9

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  5. 10

    桂菊丸&泉アキ夫妻 熱海で「自給自足」スローライフ満喫