巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?
巨人に「二匹目のドジョウ」がいた。7月に加入したココ・モンテス(27)が好調なのだ。
「3番・左翼」で出場した昨28日のヤクルト戦は4打数1安打で打率.329。これで7試合連続安打となった。シーズン26安打中13本が二塁打で二塁打率は.500と高い。前日27日には初回に先制二塁打を放ち、これが決勝点となった。
これまで3番を務めていたエリエ・ヘルナンデス(29)が今月11日に左手首を骨折して離脱。交流戦から一軍に合流し、56試合で打率.294、8本塁打、30打点。3番として打線を牽引していた。阿部監督は「俺の心も折れそう。ここまで引っ張ってくれた。それくらい痛い」と頭を抱えていたが、今度はモンテスが代役助っ人としてチームを支えている。
巨人といえば、近年は助っ人野手の失敗が目立っていたが、今年はなぜ2人も“当たり”を引いたのか。さるチーム関係者がこう言う。
「昨年まで必ず原前監督が口を出してきました。『全権』だから仕方ないにせよ、外国人野手の条件として『長打力と性格』と注文を出していた。そうなると、当たれば飛ぶけど……のようなタイプになり、近年の野手はほとんど成功しなかった。今季の補強はフロント主導。阿部監督は現段階では補強に口出しをしていない。原監督が退団したことで外国人野手の条件として『ミート力』と『低めの変化球を見極められること』の2点に絞って野手を探しているそうです。前監督が重視した『本塁打』は関係ありません。ヘルナンデスもモンテスも『パワーがない』と心配されましたが、ミート力さえあれば、狭い東京ドームではサク越えは打てる。モンテスはまだ0本塁打ですが、ヘルナンデスは8本打っています」