漫画家・芦原妃名子さん急死…背景に「ドラマ制作側の原作や著者に対するリスペクトの欠如」
「そうした多作時代が背景にもありますが、昨今の現場からは若手からもプロデューサーからも、調整能力の高い“人たらし”を見なくなった気がします。映画でしたが、大ヒットの『翔んで埼玉』では原作者の漫画家・魔夜峰央先生が冒頭に出演しているんです。映画作品は原作と乖離し、独自の世界観を持っているのですが、そうしたことを魔夜先生に分かってもらい、多くの交渉があったことがうかがえます。これもその打開、懐柔策のひとつだったのでしょう。原作者の奥さんを女優として、作品に登場させたという実例もありましたね」(前出のドラマ制作関係者)
これらも、森川ジョージ氏の言うところの「尊重」のひとつなのかも知れない。
芦原さんはドラマの9話と10話の脚本を自ら書いていて、SNSで《「原作者が用意したものをそのまま脚本化していただける方」に交代していただきたい》とつづっていた。これに対し、脚本家の女性はこんな不平、不満をSNSに残していたという。
《最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました》