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井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

茂木健一郎は「ストレート過ぎる物言い」でジャニーズファンからヘイトを浴びた

公開日: 更新日:

 茂木はこの投稿の前、YouTubeでも「ジャニー喜多川です。ユー、解散しちゃいなよ」と、このところお気に入りらしい憑依芸でジャニーズ問題に言及していたので、ちゃかしているのか本気の説教なのか推し量れず、余計に癇に障ったのかもしれない。

 ジャニーズファンの怒りを知ってか、茂木は連続して「ジャニーズのビジネスモデルは、ホストと同じ」「ジャニーズのアイドルのあなたへの笑顔は営業、ビジネスでほんとうのやさしさじゃない」と書き、「ジャニーズにだまされて、人生の時間を無駄にしないで」と投稿した。

 一言で言って身も蓋もない。超有名どころからローカルなものまで、いくつかのアイドルや劇団の公演に取材で入ったことがあるが、ホスト同様のビジネスモデルと断じてしまえば、多かれ少なかれ、今どきどこでもやっていることだ。笑顔と甘言でファン=顧客を囲い込もうというのは、SNS全盛の今ではわざわざ言うまでもないマーケティングの基礎であり、大企業として当たり前にやっていることである。

 いわゆる「推し活」にしても、アイドルや水商売に限らず、もはやオールジャンルで見られるごく普通の余暇の活動とその受け皿でしかない。あたかも消費者被害のごとくにあげつらうのは、さすがに言葉が過ぎるだろう。 =つづく

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