阿部サダヲ「不適切にもほどがある!」が女子高生とオジサンに大ウケしてるワケ
このドラマ、なるほど女子高生とおじさんに人気なのだ。視聴層の調査を見ると、FT(13~19歳女性)とM3(50歳以上の男性)がとくに高い。どうやら、令和ギャルと昭和オジンという真反対の人種が、「エエッ、昭和ってヘン!」「ああ、そうだった。あの頃はよかったなあ」と大笑いしながら見ているらしい。そこも異色だ。
では、「ふてほど」はこれからどんなエピソードが飛び出すのか。
1986年という設定がニクい。その年に、TBS系ではトレンディードラマの元祖「男女7人夏物語」が放送され、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」もスタートしている。「亭主元気で留守がいい」が流行語となり、ちまたでは激辛ブームが起こっていた。突っ込みどころ山盛りの時代で、ドラマではこれらに引っ掛けたギャグが楽しみだが、予想外の展開も期待できそう。
「市郎と入れ替わる形で、昭和61年にタイムスリップした令和のフェミニズム社会学者・向坂サカエ(吉田羊)は、初めは女性蔑視、社会差別の横行に怒り心頭ですが、次第に昭和に染まっていくという展開はありじゃないですかねえ。当時はやっていたボディコンでパラパラを踊ったりしたら笑えますよ。逆に、市郎はどんどん令和化していく。コンプラ叩きの人気ユーチューバーになってしまうのかもしれません」(番組構成ライター)