台湾エンタメが強くなったワケ(1)韓国が急失速…コロナ禍での映画料金値上げも追い打ち
韓国エンタメがかつての勢いを失っている。ネットフリックスでは相変わらず韓国ドラマが次々と配信され、TOP10(日本)に入っているが、コロナ禍とは明らかに様子が違っている。
コロナ禍に突入した2020年といえば、自粛生活が始まると同時にネットフリックスで配信中のドラマ「愛の不時着」や「梨泰院クラス」が日本を席巻。その後もドラマ「イカゲーム」が世界中で話題になるなど、韓国エンタメの底力を感じた。
映画界においても韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が米アカデミー賞で悲願の作品賞を受賞。日本の是枝裕和監督が手掛けた韓国映画「ベイビー・ブローカー」で主演俳優のソン・ガンホがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝くなど、話題に事欠かなかった。
■2021年と比べ、状況が一変
ところが、今は映画もドラマも元気がない。ネットフリックスでは韓国ドラマ「涙の女王」が人気だが、TOP10(日本)にランクインしている韓国ドラマはせいぜい2~3本。TOP10の作品すべてが韓国エンタメという日も珍しくなかった2021年と比べ、状況が一変しているのだ。