「笑点」大喜利新メンバー立川晴の輔は“いじられ優等生キャラ”に決定? TVの怖さはこれからだ
晴の輔は寄席では「時そば」や「井戸の茶碗」など古典を得意とするが、「笑点」の色が付きすぎると、落語家としてかえってやりにくくならないか。独演会では立ちトークや地口(ダジャレや語呂合わせ)で沸かせるが、芸歴27年、50を過ぎた噺家の芸じゃないといわれてしまう。
「まくらやくすぐりは気が利いているんだけど、人物の演じ分けがイマイチなんですよ。若い熊さんも年寄りのご隠居も、声の調子や話し方があまり変わらない。まあ、前座、二つ目なら仕方ないけど、真打ちになってもう10年なのに、ちょっと軽いんだよねえ。そろそろ風格というか、貫禄というか、そういうものが欲しいよね」(落語立川流のファン)
でも、その軽さ、中途半端さがテレビ向きとされたわけで、晴の輔はおかげで全国区の噺家に駆け上がった。いきなり順風が吹いてきて、早くも独演会のチケットはかなり先まで売り切れである。とにかく名前を知ってもらうということでは、「笑点」出演は間違っていないだろう。
「笑点」の晴の輔の起用は、86歳の木久扇からの若返りが狙いだが、日テレには別の思惑もあるらしい。