加橋かつみさんが憧れたストーンズ「サティスファクション」はザ・タイガースの原点でもある

公開日: 更新日:

 それを見たら、もう学生運動なんかやってる場合じゃないと思いましたね。暗い学生運動が世の中を変えることなんてできっこない。学生運動なんかやっている間にビートルズが出てきて、世界中のいろんなカルチャーを一遍に変えちゃったわけだから。

 それは現在に例えていえば、インターネットが出てきて世の中が変わったのよりも印象が強かった。歌っているのは英語の歌詞。そこには歌詞なんかわからなくてもビンビン伝わってくるものがあった。それは本当に驚きでした。

 最初はギターを持っていないから、友だちがやっていたバンドの楽器を借りました。バンドのパートはじゃんけんで決めた。僕が勝ったからギターとかね。楽しかったのはダンパ、当時はやっていたダンスパーティーのこと。バンド演奏するからというので、ダンパのチケットを売って小遣いにするんです。やっていてこんなに楽しいことがあるのかと思いました。京都にあった「田園」というダンスホールとかでね。その時は沢田(研二)はまだ入っていません。

 その後、僕らのスポンサーみたいな人も現れました。坂東流のお師匠さんと呉服問屋の若旦那です。若旦那は僕らと遊ぶのがうれしくて仕方がなかったみたいで、祇園で今のお金でいえば、一晩で100万円、200万円くらい使ってたのかな。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スタンフォード大・麟太郎のメジャースカウト評価は課題山積…ド軍指揮官からも耳の痛いアドバイス

  2. 2

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  3. 3

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  4. 4

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  5. 5

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  3. 8

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か