池谷実悠で今年4人目…テレ東女子アナ退社ラッシュの背景には「鷹揚に送り出す社風」あり
私はまだ辞めて1カ月と少しだけど、「テレビ東京っていい会社だったな」ってますます感じる
一方、24日配信の「FLASH」の「辞めテレ東アナほろ酔い座談会」では、人力舎所属となった松丸友紀と、ベンチャーのSCOグループで広報に転身した福田典子が、「(いろいろ聞かれるが)みんなたまたま同じ時期に退社したというだけで、深い意味はないんですけどね」(福田)、「個々の事情が、同じ時期に重なっただけ」(松丸)として、こう話している。
<松丸 私はまだ辞めて1カ月と少しだけど、「テレビ東京っていい会社だったな」ってますます感じるというか、恋しい(笑)。もうほんとに、あったかい会社!
福田 福岡から上京するとき、東京のテレビ局は「大奥」みたいだろうなって思ってました(笑)。実際は、後輩の結婚式とかでみんなが揃うと、親戚が集まったみたいな感じですよね>
「攻めてるテレ東、愛されるテレ東」(東京大学出版会)の著書もある社会学者の太田省一氏は、テレビ東京で退社が集中する理由についてこう話す。
「通常、民放の女性アナは、報道系とバラエティー系に分かれているものですが、テレビ東京のアナは、いわば“二刀流”で両方担当します。大江麻理子さんから田中瞳さんからみなさん、そうですね。さらに、バラエティーを担当しても、福田さんは『モヤさま』、松丸さんは『ゴッドタン』で、単なるアシスタント的な立ち位置ではなく、タレントと一緒に、コスプレから水浸しまでなんでもやる。このあたりは、同局の佐久間宣行元プロデューサーの影響も大きいと思いますが、“他局がやらないことをやるのがテレ東イズム”なので、女性アナの起用や育成法についても、他局とは一線を画していると思います。それでどんどん個性が開花していって、退社などの機運につながっていくのではないでしょうか。それを鷹揚に送り出している感じもあります」
太田氏はさらに、かねて民放の女性アナに浸透している女性のキャリア志向やテレビ業界がかつての勢いを失っていることも退社を後押ししているのではないかと分析する。いずれにせよ、鷲見玲奈(34=20年退社)、森香澄(29=23年退社)らも含め、個性豊かなテレ東アナ出身者の活躍はますます続きそうだ。
◇ ◇ ◇
テレ東を退社した松丸友紀アナウンサーがパリ五輪直前に東京・日本橋のイベントに登場していた。●関連記事【もっと読む】人力舎所属の元テレ東・松丸友紀アナ“裸足で全力疾走”の迫力写真 「子育てママ」の本領発揮…では、松丸アナの「全力疾走」のシーンを伝えている。