「何のために放送しているのか」が分からなくなった「24時間テレビ」は来年も放送へ…識者は「何となくの良かったね感」は禁物と苦言
「間違っても、『いろんなご意見を頂きましたが、これからもよろしくお願いします』といった漠然とした総括をしてはいけません。ネット上に上がっていた番組を批判する具体的な声を掬い上げつつ、その1つ1つに答える形での総括でなければ視聴者は納得しないでしょう」
番組に対しては上述のように今年の放送に対する批判はもちろん、《そもそも募金の着服、長年メインを張ってたジャニーズの性加害問題で今年(というか当面)番組自体を止めるもの》といった、24時間テレビは昨年の放送から問題を抱えていたとする批判も多い。これに続けて、影山氏は、「24時間テレビを終わらせてしまえとは言わないが、やはり、今年は放送を中止すべきだった」と批判した。
「好き嫌いは別として、テレビがチャリティー番組を放送するというのはそれなりに意義があることだと思います。ただ、義援金の横領という番組のコンセプトからして致命的な不祥事があった以上、やはり、今年は放送を中止すべきでした。ずいぶんと柔らかい例えになりますが、中高生が何か悪いことをしたら『謹慎』を申し付けられ、強制的に学校を休まされます」