旧ジャニーズ性加害問題“補償対象外”とされた被害男性の憤怒…「被害者94%に補償金支払い済み」の欺瞞
補償対象外とされた203人のひとり、福岡県の会社経営、上田和美氏(63)はその後、ジャニー氏から贈与されたネクタイやブレザー、さらに1万円札を証拠として提出した。
「弁護士事務所と共にスマイル社、さらに東山氏宛てに内容証明で送ったのですが、渋々弁護士からメールがあって『物を見るだけではつながりを確認できない』『スマイル社の意向も確認しましたが、指紋鑑定の必要性を認めない』とのことでした。その後は何の返答もなく、東山氏からは一報もありません。実際に被害者と会うこともせず、全てを弁護士任せで『金を払えば解決、昔のことは分からない、確認できない』などと言うのですからおぼつかないです。もう、調停に進むしかないかと思っています」
そう言った上田氏に、東山社長のメジャーVIP観戦報道を向けてみると「その件については、あえて触れずにいたのですが」と言葉を詰まらせた。知ってはいたものの、到底理解できず、感想を放置していた様子で、こう呟いた。
「もう終わったと思っているのでしょうか」
こうした被害者たちのことなど放置し、被害者救済に動いた「当事者の会」も解散したことを受け、東山社長ら旧ジャニーズ幹部や関係者たちが胸をなでおろしているとすれば、言語道断だ。