河村たかしさん国政に復帰 今も強く印象に残っていること
NSCの講師目線で見ると「腰が低くて誰が相手でも態度を変えない」「できる限りわかりやすい言葉で話す」「独特の間を持っている」「キャラクターが確立している」というのは芸人として売れる要素もしっかり持っておられたことに気づきます。
今でも強く印象に残っているのは、何百兆円と膨らみ続ける国の財政赤字の話の時のこと。「どないかできませのん?」と聞かれると、「なんの心配もありゃせんがね」と一言。「けど、ニュースでも新聞でも大赤字や、このままでは財政破綻するから税金上げなあかん言うてまっせ」と問われると「確かに赤字もあるけど、外国債とか国有地とかそれ以上の国有財産があるから相殺したらほとんどありゃへんよ」とキッパリ。ネットもあまり普及していない時代で、私も出演者らも初めて聞く話に「ホンマでっか?」と半信半疑でしたが、今なら河村さんの話が当たり前にわかります。
後に名古屋市長になられると“税収が減る”という反対を押し切って、減税して数年後には増収に回復させました。「税収が減っとるから増税するんじゃなしに、減税して購買力を増やさにゃ税収は増えんのだで。ダマされたらいかんでよ」と当時から強く言っておられました。