「南の島」「座らない」「催眠術」 高倉健さん没後10年…数々の“不器用伝説”の真相に迫る

公開日: 更新日:

■愛飲コーヒーがまずい?

「高倉健の愛飲したコーヒーは、さほどうまくない」という伝説もある。数々の映画で高倉と組んだプロデューサーの日下部五朗は著書「健さんと文太」の中で、高倉健は京都で撮影すると「イノダコーヒ」に通っていて、日下部はそのコーヒーが好みではないと書いている。一滴も酒を飲まず、日にコーヒーを何杯も飲んだ高倉健。私も一度だけ、高倉が撮影の時に持ってきているマイコーヒーを飲ませてもらったことがある。これが結構酸味のあるコーヒーで、本当のコーヒー好きは酸味、苦み、コクのバランスを楽しむそうだが、私も酸味が立ったコーヒーは苦手だった。ただこれはうまいまずいではなく、好みの問題だけに、高倉健の好みの味を知りたい方は、とりあえず「イノダコーヒ」を飲んでみてはどうだろう。いずれもとても人間くさく、独自の考えとライフスタイルを持っていた高倉健だからこそ生まれた、愛すべき伝説なのだ。

(映画ライター・金澤誠)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  2. 2

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  2. 7

    志村けんさん急死から4年で関係者が激白…結婚を考えた40歳以上年下“最後の女性”の存在

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  4. 9

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  5. 10

    フジテレビ「Live News イット!」が大苦戦中…上垣皓太朗アナが切り札となるか