「南の島」「座らない」「催眠術」 高倉健さん没後10年…数々の“不器用伝説”の真相に迫る

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■愛飲コーヒーがまずい?

「高倉健の愛飲したコーヒーは、さほどうまくない」という伝説もある。数々の映画で高倉と組んだプロデューサーの日下部五朗は著書「健さんと文太」の中で、高倉健は京都で撮影すると「イノダコーヒ」に通っていて、日下部はそのコーヒーが好みではないと書いている。一滴も酒を飲まず、日にコーヒーを何杯も飲んだ高倉健。私も一度だけ、高倉が撮影の時に持ってきているマイコーヒーを飲ませてもらったことがある。これが結構酸味のあるコーヒーで、本当のコーヒー好きは酸味、苦み、コクのバランスを楽しむそうだが、私も酸味が立ったコーヒーは苦手だった。ただこれはうまいまずいではなく、好みの問題だけに、高倉健の好みの味を知りたい方は、とりあえず「イノダコーヒ」を飲んでみてはどうだろう。いずれもとても人間くさく、独自の考えとライフスタイルを持っていた高倉健だからこそ生まれた、愛すべき伝説なのだ。

(映画ライター・金澤誠)

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