今年はNHKドラマばかり面白かったワケ…最終回『光る君へ』は歴代ワースト2位も高評価
元テレビ誌編集長は「やっかみ半分、テレビ業界内からは《大河は制作費も時間も使えるからね》などと豪華なセットや衣装をうらやましがる声も聞こえてきます。が、それだけでもないでしょう」と、こう続ける。
「視聴率以外のところでSNSでも話題になった、今年印象に残った連ドラはいくつかありますけど、私が《面白かった》とすぐに思い浮かぶのは、伊藤沙莉さん(写真)の『虎に翼』、窪田正孝さんの『宙わたる教室』、小泉今日子さんと小林聡美さんの『団地のふたり』と、いずれもNHKのドラマばかり。そりゃ確かにNHKはお金も時間もかけられるし、『光る君へ』は別格としても、『宙わたる教室』や『団地のふたり』は民放と比べてもそこまで制作費がかかっているとは思えません。結局、俳優さんと台本がしっかりしている、丁寧に作られた“人間ドラマ”を、視聴者もしっかり見極めているんだと思いますよ」
■視聴者を魅了するドラマは“お金”だけじゃない
ちなみに『団地のふたり』はBS放送だったが、Filmarksでの評価は『虎に翼』が4.4、『宙わたる教室』が4.3、『団地のふたり』が4.2と、いずれも『光る君へ』を上回っている。視聴者を魅了するドラマは“お金”だけじゃないのだ。