著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

真空ジェシカ川北茂澄は無理やり何かに合わせず「フザけていたいだけ」なのだ

公開日: 更新日:

 しかし、あまりにボケ倒した結果、“炎上”することもしばしば。特に生放送は鬼門だ。「収録の番組はウケたところだけ使ってくれるから、たくさんボケてその中でいいやつを使ってもらうスタイル」(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年3月1日)というが、同じ気持ちで出て、やり過ぎてしまうそう。

 M-1で決勝に出ると仕事は増える。だが、嘆き担当のガクによると、バラエティー番組の出演で「評価を下げて、仕事が来なくなっていって、ちょうど仕事がほぼなくなった年末にM-1の決勝に出て」、また仕事が増えるというサイクルなのだという(「あちこちオードリー」25年3月19日)。だから、川北は「M-1決勝いかないと仕事が来ない」(同前)とうそぶく。

 それでも、彼は必要以上にボケ続けることをやめようとはしない。川北は子供の頃、テレビに「フザけている大人」たちが映っているのを見て、そんな職業に憧れた。だから「フザけていたいだけ」なのだ。

「無理やりなにかに合わせるようなことをしてしまったら、それはサラリーマンと一緒というか、お笑いじゃなくなってしまうと思うので」(シンコーミュージック「OWARAI AND READ 003」22年5月20日発売)

【連載】今週グサッときた名言珍言

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」