セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ
早実初等部の開設にかかわった早稲田大の元教授は、「広尾と比較したら、確かにあか抜けないが、アクセスや環境面で幼稚舎に劣っているとは思わない」とママたちの反応に不満そう。事実、都心から距離はあるものの、時間はそれほどかかるわけではない。新宿駅から中央線快速で約30分。本数は多くないが、特別快速に乗れば21分で国分寺駅に着く。
「都心から通学する場合、下りですから朝のラッシュも大したことがない。幼稚舎に通うよりはずっと楽だと思う」と話す元教授が幼稚舎より優れている点として挙げるのは、初・中・高等部が同じ敷地内にあることだ。12年間ずっと、国分寺に通うのである。通学コースが変わらないのは生徒にとっては退屈な面もあるかもしれないが、安全を確保しやすいメリットは大きい。
■清原和博氏の長男・次男も幼稚舎出身
一方、幼稚舎の生徒は中学に上がる時に別の場所に行くことになる。中等部(港区)、普通部(横浜市)、湘南藤沢中等部(藤沢市)の3校から選ばなけれならない。「お母さんもいつまでもセレブを気取っているわけにはいかない」(幼児教室幹部)のである。とはいえ、6年間の優雅な時間は何物にも代えがたいようだ。