八代亜紀さんヌード写真付きCD発売で騒動に…故人の尊厳や遺族の思いを守る法律はあるのか
次に、今回の件のようにCD特典として八代さんの私的な写真を使うことは、彼女の人気・知名度を利用して売り上げを上げようとする行為であり、パブリシティー権の侵害に該当する可能性があります。日本では、パブリシティー権が死後にも存続するかについて法律上の規定はありませんが、有名人の人気やイメージが死後も継続して商業価値を持つと考えられることから、遺族や関係事務所が管理・承継できるものとして保護されるべき権利であるといえます。
これらの問題に関して、八代さんの肖像権や著作権を管理する「八代ミュージック&ギャラリー」は、本人や遺族・関係者の許可を得ておらず、名誉毀損やプライバシー侵害の可能性があるとして、法的措置を検討しているとのことです。
この問題は、単なる権利侵害にとどまらず、故人の尊厳や遺族の思いをどう扱うべきかという社会的・倫理的課題を改めて問いかけるものとなっています。