勝野洋が語る「昔の撮影現場は朝からビール珍しくなかった」

公開日: 更新日:

 私が持たされたのは、うま味調味料をたっぷり入れたビール。これはボッタクリバーでも悪用される手口でテキメンに悪酔いします。ところが、向き合った先輩は先刻承知なワケです。

「まあ、おまえからグイッと飲れよ」と言われたら断れません。後のことを考えるとゾッとしましたが、逃げ道がないのが運動部。

 目をつぶって一気飲みです。先輩はニヤリと笑い、「イケるなあ。もう一杯飲れよ」。

 こうなるとヤケッパチ。何を何十杯飲まされたのかわからない。気がついたら洗面器の中に顔を突っ込んで寝てました。さらに足にきちゃって立てないんです。

 そのまま二度寝して次に目が覚めたら翌日のお昼前。先輩も仲間も私だけを残してサッサと帰ってしまったんです。今だったら大問題になるんでしょうけど、当時は無理が通った時代でした。

 俳優デビューは74年。「太陽にほえろ!」のテキサス刑事役に抜擢されたんです。

 当時は現場でも酒はつきもので、朝からビールを飲むのは珍しくない。もちろん、昼飯もビール付きです。(石原)裕次郎さんが現場に来るやレミー・マルタンを開けるんですから、プロデューサーも監督も誰も注意する人はいませんよ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出