勝野洋が語る「昔の撮影現場は朝からビール珍しくなかった」
身長181センチ、柔道3段の偉丈夫。いつもパワフルで熱い男のイメージがある俳優・勝野洋(65)は、青山学院大柔道部で酒を覚え、さらにテキサス刑事で一躍人気者になった「太陽にほえろ!」では先輩刑事・ゴリさん役の竜雷太さんに鍛えられた――。
■「先輩から渡された調味料入りビールを一気飲みして……」
実家は熊本県の阿蘇山のそばにある小国町杖立温泉で温泉旅館をしていました。今はもう閉めちゃったんですが、4階建ての大きな旅館で、5歳ぐらいだったか、宿泊客にふざけて日本酒を飲まされたのが酒歴の始まりです。
父も祖父もあまり飲めなかったのに、母方が強い強い。母の兄は毎朝、朝ご飯の前にキューッと熱燗を飲んで一日がスタートするような豪傑でしたから、推して知るべしでしたよ。
私は母方の血を引いてるようで、青学大柔道部に入ってから本格的に飲み出しました。岐阜に行った夏合宿は今でも忘れられないなあ。仲の悪い先輩同士が納会の時に私たち後輩を使って、相手を泥酔させようと画策したんです。