映画監督・池島ゆたかさんが振り返る「酒と女と芝居と映画」
当然、ロケ現場は酒臭い。でも、主役や監督までお酒のにおいをさせてることもあるから、そんなに目くじら立てるヤツはいない。「役者は出番の時だけシャンとして役を務めたらいい」。そんな雰囲気があった。
ボクもあんまり酒臭いもんだから、女優に「そばに寄らないで!」ってよく怒られた。さすがに酔っぱらって現場を壊すようなことをしたら、二度と仕事はもらえませんから。鷹揚なもんです。
ただ、60歳を過ぎたらガクッと量は減った。相変わらず飲んではいるけど。編集の時はデスクの横にバーボンのボトル置いてチビチビ飲りながら作業してます。そのほうが、頭がクリアになって、アイデアが浮かんでくるから不思議です。2日で1本ぐらいが、今のボクにはちょうどいいペースですよ。
今年は10月25日公開の自主製作映画「おやじ男優Z(ゼット)」、ピンク映画は124作目「紅い発情 魔性の香り」と125作目の「官能エロ実話+ハメられた人妻」をリリースしたけど、やっぱりお酒の力を借りたところは多かった。これからも酒とボクの作品は、切っても切れない関係が続くんだろうね。