初めてのオリジナル作品はダウンタウンのシャワーシーン
どうやら3者の話を突き合わせると、ダウンタウンを撮ろうと提案したのは野田義治に間違いないようだ。意外にも巨乳マイスター野田義治は、女ばかりではなく男性、しかもお笑い系にも強かった。
「そういえば僕の勘違いかも(笑い)。たまたまその当時、木村(政雄)常務とお付き合いがあったので、ダウンタウンのPVをつくりたいって、頼んだのか。そしたらオーケーもらえて。そのとき連れてったカメラマンが日比野とターザン八木だった」
ターザン八木は埼玉県立川口高校を卒業して、映像関係の仕事に就こうとしたものの、CM制作会社に馴染めず、「パワースポーツ」「ハリウッドホームビデオ」という外国系ビデオ会社の求人だと思って面接に行ったところ、親会社クリスタル映像の助監督募集だった。童貞の八木青年はAVなど一度も見たことがなかったが、撮影現場でいきなり男優を任され、裸になってぎこちなく腰を振りながら顔面発射を完遂させた。以後、日比野と共に社屋で暮らし、セックスはすべて作中でする、という特異な性体験を積んできた。1965年生まれ、日比野より4歳若い。