池乃めだかが語る 吉本芸人“酒豪3傑”の飲みっぷりと生き様
2番目は新喜劇で一世風靡した花紀京さんかなあ。朝、楽屋に入ってくるなり、若手芸人に日本酒のワンカップ買いにいかせて、クーッと一気飲み。まあ、日課みたいなもんで、ホンマにおいしそうに飲みはるんですわ。それで舞台へ出てボーンと笑いとってくる。名人芸やったね。
3番目は去年の5月に亡くなられた木村進さん。若い時から大の酒好きで年中、酒臭かった。アルコール依存症みたいなとこがあって飲まなおれんかったんでしょう。ある時、知り合いのスナックに営業で行くのにタクシーに乗ったら、ウイスキーのポケット瓶出して飲みはるんです。23歳で新喜劇の座長になったほど芸達者やのに、シャイなんやね。しらふではお客さんの前に立たれへん。
それは「奥目の八ちゃん」こと岡八朗さんも同じ。強くないのに、強度のあがり症をゴマカすために、お酒に頼って依存症になったんですよ。
酒に飲まれて失敗したいうと、横山やすしさんは外せませんわね。水割り2杯ほどで人格が変わり、相手かまわず、「おいコラ!」「なんじゃボケ!!」。そらケンカになりますわ。才能がある人やったのに、ホンマにもったいない。