令和の巨乳シーンを席巻!「リップガールズ」事務所社長が明かす“グラビア王国”の秘密
グラビア志望の女子が殺到
森咲智美、橋本梨菜、葉月あや、仲村美海ら多くの人気グラドルを擁する芸能事務所「R・I・P(リップ)」。彼女たちを中心とした事務所内ユニット「リップガールズ」の呼称もお馴染みだが、デジタル化の影響で、苦戦を強いられたグラビア雑誌が衰退する中、長年にわたってシーンをリードし続けるその要因は何なのか。その秘密を探るべく、事務所社長の近江晃氏の元を訪ねた。
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「事務所は今年で24期目(1998年設立)なんですけど、グラビアアイドルの人気や勢いで手応えを掴んだことはほとんどないんです。正直、いまも(苦笑)。10年ぐらい前にグループアイドル系が一斉にグラビア進出したときはつらかったですし、実はその前にグラドル系の事務所がこぞってモデル系にシフトした時期があって、あのときもつらかった。ここ数年でもモグラブーム(モデルとグラドルの二刀流で活動する流れ)がありましたよね。ウチとしてはグラビアアイドル一筋で同じことをただただやり続けてきただけという……」
ハタから見る華やかな光景とは乖離が…
リップの近江社長の答えは意外だった。
所属タレントがリリースするイメージDVDや写真集は軒並み高セールスを記録。雑誌グラビアやネットニュース、SNSも席巻中。事務所の目下の勢いを踏まえると、なんとも予想外の回答なのだが、ハタから見る華やかな光景と、現場の実態には知られざる大きな乖離があるということか。
「最初にブレークした小向美奈子や矢吹春奈の頃から20年以上やってきて、いろいろありましたから(苦笑)。いろいろな局面を迎える中で試行錯誤を重ねながらやってきたんですが、撮影会やオーディション企画、DVD制作、番組制作など事務所主導で積極的にやってきたことはよかったと思っています。“リップガールズ”という名前もおかげさまで認知されて、以前は大変だったスカウトも最近は事務所宛てに応募がどんどん来るようになりました。そういう意味ではやりやすくはなっています。スカウトだと一から仕事を説明しなければいけないですが、応募だとグラドルという仕事を本人が理解して、やりたいという意思を持ってきてもらえるので」
ベテランから新人までの層の厚さ
R・I・Pの大きな特色の一つとして挙げられるのが、ベテランから新人までの層の厚さだ。前述のような生え抜き組に加え、戸田れい、金子智美、まいてぃ、薄井しお里ら、実績ある個性派の面々をプロ野球のFAのように随時加入させているのが興味深い。
「そのあたりは来る者拒まずという側面もあるんです。グラビアの本気度、やる気のある子は事務所としてしっかりサポートさせていただきますよ、という」
特色でもう一つ挙げられるのがイメージDVDの精力的なリリース。昨今、「紙媒体のグラビアはOKだが、過激になりがちな映像仕事はNG」という流れもある中、R・I・Pのグラドルの大半は、映像仕事に確固たるこだわりがうかがわれる。
「表紙」ではなく「中グラ」を狙う
「イメージDVDについてはやはりこだわりはありますね。人気が出て知名度が上がってくると本人的にも事務所的にも『もう出さない』という風潮もあると思いますが、ウチはそうではなく、やる気があればどんどん出していく。しかも出し惜しみなど、レベルは落とさない。撮影会仕事も一緒ですね。ファンの反応がダイレクトにわかりますし、そこの部分は大事にしていきたい。あとは雑誌の仕事で、人気が上がってくると『表紙以外は受けない』という考えもあると思いますが、ボクの考えは『中ページの仕事でもどんどん出なさい』。むしろ中グラに出続けることのほうが大切とさえ思っています。雑誌の数が減って、パイが狭まっている中、出られる限り出るということが一番重要ですから。うーん、そのあたりはほかの事務所とは考え方がちょっと違う部分かもしれませんね(笑)」
一貫したポリシーこそがパワーの源泉
「グラビアアイドル一筋でやってきただけ」を再三強調する近江氏だが、時代のあおりで多くのグラドル事務所が消滅、衰退していった中、その一貫したポリシーこそがシーンをリードし続けるパワーの源泉なのだろう。
「事務所は来年25周年。コロナが完全に終息したあとは、新たな仕掛けをまたしていく予定。プランの内容? いろいろ考えてはいますが、それはまたあらためて発表していくということで。なにかおもしろい試みをしていきたいですね」
R・I・P伝説の次章の始まりか。グラドルファンとして引き続きその動向から目が離せない。
(取材・文=織田祐二)