勢いづく70代 ED治療薬が「シニアの性」を一変させた
先月末、茨城県つくば市で、環境事業を手広く営む社長夫妻(ともに70代)が、東京・下町の開業医を訪ねた。
治療を受けに来たわけではない。つくば市から車を飛ばし、夫婦で手土産持参で治療のお礼を述べに来たのである。
その半年前――。知人から紹介されたくだんの開業医が、ED(勃起不全)の治療薬を処方してくれた。
「効能が高い勃起不全の医薬品について、話には聞いていました。しかし、地元で名前が知られている私は、そんな悩みで病院に行くのはちょっと恥ずかしい。それで知人に相談し、東京にまで足を運びました」(社長)
10年ほど前から寝室を別にしていた社長夫妻は、俗にいうセックスレス。夫婦間にも長くすきま風が吹いていた。ところが、「ED治療薬」の初回服用で、10年ぶりに“若さ”を取り戻す。色気も次第に消え失せ、いつも神経質そうな顔をしていた夫人。新婚時代のように寝室がひとつになると笑顔が戻り、主人に対する日頃の対応も優しくなったという。
90代の年齢で、100メートルを30秒台で完走する元気な老人が増えている高齢化社会。年老いても健康なら、性欲という本能の発露はそう変わることがない。