皮膚がボロボロにむける 乾癬と関節炎との“密接な関係”

公開日: 更新日:

 乾癬は5つのタイプに分けられる。そのうち圧倒的多数を占めるのが「尋常性乾癬」。皮膚の表面にカサブタのようなものができ、鱗屑(りんせつ)と呼ばれるフケのようなものが大量発生する。体中のどこにでもできるが、四肢、体幹、頭によく見られる。

 次に多いのが、関節炎を合併する「関節症性乾癬」。関節の痛み、腫れ、こわばりなどが出る。

「関節症性乾癬は、一般的には皮膚症状が先に出て、次に関節症状が出る。しかし、中には関節症状が先に出る患者もいます。皮膚症状が軽くて自覚がなく、関節症状の方が目立つ患者もいます。Aさんのように、皮膚症状に関節炎を伴う典型的な関節症性乾癬でも見逃されることが珍しくなく、関節炎が先に出た(ように見える)ケースでは、その傾向がより顕著です」

 理由としては、(1)患者は乾癬で関節症状が表れることを知らないため、皮膚科に相談しない(2)皮膚科は乾癬で関節症状が起こる可能性を患者にあまり説明せず、定期的に関節の問診を行わない――などが挙げられる。


■対処が遅れると取り返しつかないことに

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動