皮膚がボロボロにむける 乾癬と関節炎との“密接な関係”
また、整形外科を受診する患者も多いが、整形外科の医師は、症状からリウマチを疑い検査。関節症性乾癬では、リウマチの場合に陽性になるリウマトイド因子が陰性なので、適切な治療につながりにくい。
「関節炎を放置すると関節の破壊が進み、関節が変形します。すると、元に戻らない。まれですが、関節の変形が急速に起こるケースもあります。だから、関節症状が出てきたら、早く治療を開始することが重要なのです」
2010年以降、生物学的製剤が保険承認され、難治性の尋常性乾癬や関節症性乾癬の治療に効果を挙げている。「打つ手」はあるのだ。私たち患者の側としては、「これはおかしい」と思ったら、すぐに医師に相談することが重要だ。
前出の通り、関節の痛み、腫れ、こわばりが特徴的な症状。乾癬の症状が出ている場所によっても、関節症性乾癬が出やすいかを予測できる。
「頭部、お尻、肛門周辺、爪に乾癬の病変がある人は、関節症性乾癬のリスクが高いです」
乾癬ですでに医師にかかっている人は、定期的に関節症状の問診をしてもらえるように主治医に言うのも手だ。