外来OK 「体外衝撃波」でテニス肘・ゴルフ肘の痛みを消す

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■副作用はほとんどなし

 テニス肘やゴルフ肘、足底腱膜炎と診断されると、まず安静にし、湿布や外用薬、リハビリなどの保存療法が行われる。半年以上たっても痛みが消えない場合、体外衝撃波療法が検討される。

「たいていは体外衝撃波療法の直後から痛みが軽減します。回数は、テニス肘やゴルフ肘では患者さんの症状次第ですが、平均して月1回、合計7回程度で症状の改善をみて終了となります。保険診療が可能な足底腱膜炎は、3カ月間は何回治療を受けても同一金額と保険で決められています」

 エネルギー量は、尿路結石の50分の1程度。強さは7段階で、患者の痛みの様子を見ながら調整する。1分間に240発の衝撃波が発せられ、10~20分ほど治療を行い、外来通院治療が可能だ。

「病変の適切な箇所に当たっているか、普段痛みを感じている部位に当たっているかを超音波で確認しながら治療します」

 治療中に多少の痛みがあるだけで、目立った副作用はない。一般的には、腱付着部症が保存療法で改善しない場合、内視鏡で腱のついているところを“掃除”したり、腱をはがして縫い直したりといった手術が必要になる。しかし、入院の必要のない体外衝撃波療法は、手術の前に受ける治療として、患者の負担が少なく有用な治療法だ。

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