大橋巨泉氏は3度目…「新しいがん」ができる人は何が違う?
■“家系”は関係なし
大橋巨泉氏は、母を子宮がんで亡くし、妹は卵巣がんでつらい闘病生活を送ったことから、がん家系の思いが強く、30代半ばから毎年1回人間ドックを受けてきた。だが、最近の研究では、がんは家系の影響ではなく、生活習慣の影響が強く、それがDNAにキズをつける要因だという。
「胃がんは塩分摂取、大腸がんと前立腺がんは脂肪分の摂取が多い人に発症しやすい。食習慣は、同じ環境で育った家族で共有され、家族と離れて暮らしても受け継がれます。ある家系にがん患者が相次ぐのは、食事や飲酒、喫煙など生活習慣が強いのです」(西崎統氏)
大橋巨泉氏の中咽頭がんは飲酒や喫煙がよくないとされ、やはり“生活習慣病”だ。女性の子宮頚がんや男性の陰茎がん、膀胱がんは、セックスでうつるHPVというウイルス感染が原因のひとつ。不特定多数のセックスもよくないという。何事もほどほどが肝心だ。